TikTok LIVEでMinecraftを使った妨害配信をやってみたい。
ギフトが飛んだらTNTが落ちる。
動物が現れて農園を荒らす。
逆に村人が現れて配信者を助ける。
さらに、
「ギフトが飛んでも、何が起きるか分からない」
そんなガチャ要素まで入れられたら、配信としてかなり面白くなります。
ただ、ここで一気にハードルが上がります。
「Minecraftのプラグインを自分で作らないといけないの?」
「StreamToEarnとMinecraftって、どうやって接続するの?」
「ガチャ機能も別で開発する必要がある?」
実際、僕のところにも似た相談がありました。
最初は独自プラグインの制作まで想定していました。
ところが調べてみると、今回やりたかったことの多くは、StreamToEarnにすでに存在するMinecraft用プラグインとGift Spinnerを組み合わせれば実現できる可能性が高いと分かりました。
コードを書く前に、まず既存機能を見る。
今回は、そんなところから始まった話です。
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StreamToEarnとは?
StreamToEarnは、TikTok LIVEなどで発生したギフトをゲーム内イベントと連動させられる配信ツールです。
Minecraftだけでも複数のミニゲーム系プラグインが公開されていて、StreamToEarnからローカルサーバーを立ち上げ、Plugin Managerから導入できる仕組みがあります。公式サイトではPaperMCサーバーを利用したMinecraft向けゲームが案内されています。
仕組みをシンプルにすると、こんな感じです。
TikTok LIVE
↓
リスナーがギフト
↓
StreamToEarn
↓
設定してあるイベントを実行
↓
Minecraft内で妨害・支援が発生
たとえば、
「バラが届いたら牛を出す」
「特定ギフトでTNTを落とす」
といった設定ができます。
つまり、視聴者のリアクションそのものがゲームの一部になるわけです。
Minecraftの「Farm」とは?
今回使おうとしているのが、StreamToEarn向けのMinecraft Farmプラグインです。
Farmは、畑を守ったり育てたりするミニゲームをベースに、視聴者がギフトによって動物や妨害イベントを発生させる仕組みです。公式ページでも、牛・羊・豚などを出現させて農園を荒らすTikTok LIVE向けミニゲームとして紹介されています。
視聴者側から見ると、
「配信者を応援する」
だけではありません。
配信者のゲームを直接めちゃくちゃにできる。
ここが妨害配信の面白さです。
配信者が必死で農園を守っているところへ、突然TNT。
せっかく立て直したと思ったら、今度は動物。
逆に支援イベントが発生する。
この「次に何が起こるか分からない状態」が、ライブとの相性がかなりいい。
Gift Spinnerを使えばガチャ形式にもできる
今回いちばん面白かったのがここです。
相談内容としては、
「1/99ガチャのように、ギフトが来たとき何が発動するか分からない仕組みを作りたい」
というものでした。
最初は、
「ランダム抽選用のMinecraftプラグインを別で作る必要があるのでは?」
と考えていました。
でも、StreamToEarnにはすでにGift Spinnerがあります。
Gift Spinnerでは、1つのギフトをトリガーとして、登録された複数イベントからランダムで1つを選んで発動できます。抽選中にはSpinner用のオーバーレイ演出も表示できます。
つまり、
TikTokギフト
↓
Gift Spinner
↓
何が出る?
↓
牛
TNT
村人
スライム
ドラゴン
など
↓
どれか1つ発動
というゲームが、StreamToEarn側の既存機能で組めます。
ここはかなり大きな発見でした。
ガチャにはレア度も設定できる
全部が同じ確率では、すぐに飽きます。
そこで使えるのがGift SpinnerのDrop chanceです。
現在の公式ドキュメントでは、イベントに以下のレアリティを設定できます。
| レア度 | 公式の設定値 |
|---|---|
| Common | 60% |
| Rare | 25% |
| Epic | 10% |
| Legendary | 5% |
| None | 0% |
たとえば、
Common
牛
豚
羊
Rare
落雷
村人
Epic
TNT
強い妨害
Legendary
ドラゴン
大きな支援イベント
という分け方ができます。
普段は軽いイベント。
たまに危険なものが来る。
そして、ごく稀に画面がひっくり返るようなイベントが出る。
これだけでも、ただギフトとコマンドを1対1で紐づける配信とはかなり違います。
Gift Spinnerでは複数のSpinner Groupも作れるため、ガチャを用途別に分ける構成も可能です。
「1/99ガチャ」と完全に同じではない
ここは少し注意が必要です。
Gift Spinnerの公式レアリティは、
Common
Rare
Epic
Legendary
という段階式です。
現時点で確認できた公式ドキュメントからは、
「このイベントだけ1%」
「これは3%」
「これは17%」
のように、各イベントへ任意の数値を直接入力できる仕様までは確認できませんでした。
なので、
参考動画とまったく同じ確率設計が必要なのか
それとも、
何が出るか分からないガチャとして成立すればいいのか
ここは分けて考えた方がいいです。
後者なら、既存機能だけでかなり近づけられます。
前者なら、追加開発が必要になる可能性があります。
新しいプラグインを作る前に、既存機能を調べた方がいい
今回、僕自身もここが一番勉強になりました。
相談を受けた最初の段階では、
「じゃあガチャ用プラグインを作ろう」
という方向も考えました。
今はAIコーディングツールもあるので、技術的には作れてしまいます。
でも、作れるから作るとは限りません。
すでに同じ役割の機能があるなら、まずそれを使った方が早い。
依頼する側も安く済みます。
開発する側も、不要なコードを抱えずに済みます。
今回のような案件なら、
既存機能で解決
↓
設定する
既存機能では足りない
↓
足りない部分だけ追加開発
この順番が自然です。
実際に難しいのは「プラグイン制作」より接続と設定かもしれない
今回相談してくれた方は、MinecraftやStreamToEarnを普段から触っている方ではありませんでした。
GTAの妨害配信も、知人からプリセットを受け取り、設定を手伝ってもらっていたそうです。
そこで困っていたのは、
「ガチャのコードが書けない」
ではなく、
MinecraftとStreamToEarnをどう接続して、実際に配信できる状態まで持っていけばいいか分からない
という部分でした。
これはかなり重要です。
技術者から見ると、
「Farmを入れてSpinnerを設定すればいい」
で終わります。
初めて触る人からすると、その前に、
Minecraftはどれを使うのか。
サーバーはどう立てるのか。
Plugin Managerはどこなのか。
プラグインが正常に読み込まれているのか。
TikTokとどう接続するのか。
プリセットはどこで作るのか。
どのギフトをどこへ割り当てるのか。
ここが全部分からない。
だから今回提供するのも、単なるプラグイン制作ではありません。
「配信できる状態まで持っていくセットアップ」
です。
Minecraft妨害配信を始めるまでの流れ
実際に進めるなら、僕は次の順番で確認します。
- Minecraftのエディション・バージョンを確認
- StreamToEarnの契約プランを確認
- Minecraftサーバー環境を確認
- StreamToEarnとMinecraftを接続
- Farmプラグインを導入
- Farm単体で正常に動くか確認
- 妨害・支援イベントをテスト
- StreamToEarnでプリセットを作成
- Gift Spinnerを設定
- 各イベントへレア度を設定
- Spinner Overlayを配信画面へ追加
- テスト発火
- TikTok LIVEで実際のギフトから動作確認
StreamToEarnではプリセットを自作でき、ギフトをゲーム内アクションへ割り当てて保存できます。公式FAQでもこの使い方が案内されています。
ここまで通って、初めて「配信で使える状態」です。
Gift Spinnerを使う場合はプランにも注意
ひとつ注意点があります。
Gift Spinnerは現在、Expertプラン向け機能として案内されています。
また、Minecraft向けプラグインも無料・PRO・Expertなどに分かれています。公式プラグイン一覧ではFarm系を含む複数のMinecraftゲームが提供されています。
なので、
「Farmが表示されない」
「Gift Spinnerが使えない」
となった場合、設定ミスだけでなく契約プランも確認した方がいいです。
このあたりは仕様変更もあり得るため、実際に導入するときはStreamToEarn公式サイトの最新情報を確認してください。
どんな場合に追加開発が必要になる?
では、プラグイン制作が必要になるのはどんな場合でしょうか。
今回の調査段階では、たとえば以下です。
既存Farmにはないオリジナル妨害を追加したい。
WIN数を「-3」「+5」のように独自操作したい。
1%など、レアリティ以上に細かな抽選確率を指定したい。
独自のスコアやランキングを管理したい。
特殊な画面演出やルールを追加したい。
こうなって初めて、
「追加プラグインを作るか」
を検討すればいい。
全部作り直す必要はありません。
StreamToEarn本体とFarmを土台にして、足りない部分だけ追加する方が設計としてもシンプルです。
配信ツールは「作ること」より「動くこと」がゴール
AIがコードを書いてくれる時代になって、以前より簡単にプラグインを作れるようになりました。
だからこそ、
本当に作る必要があるのか
を先に考えた方がいいと思っています。
今回も、依頼を受けたからすぐに新規プラグインを作る選択肢はありました。
でも調べてみたら、StreamToEarn側にすでにFarmもGift Spinnerもある。
だったら、まずそれを使えばいい。
必要なものだけ作る。
その方が配信者にとっても負担が少なく、実際の配信開始まで早くたどり着けます。
最終的に欲しいのはコードではありません。
TikTokでギフトが飛んだ瞬間、
ルーレットが回って、
「何が来る?」
とリスナーが見守って、
次の瞬間、農園がめちゃくちゃになる。
その瞬間です。
技術は、その場を作るための裏方でいい。
Minecraft × StreamToEarnのセットアップも対応しています
「StreamToEarnを入れたけれどMinecraftと接続できない」
「Farmを使って妨害配信を始めたい」
「Gift Spinnerを使ったガチャ配信を作りたい」
「自分では設定方法が分からない」
といった方向けに、MinecraftとStreamToEarnのセットアップも対応しています。
現在は、
Minecraftとの接続確認
StreamToEarn設定
Farm設定
Gift Spinner設定
妨害・支援イベント設定
配信テスト
までをまとめて確認しています。
既存機能で解決できない部分がある場合は、必要な部分だけ追加開発を検討します。
いきなりプラグイン制作ありきではなく、
まず今ある機能でどこまでできるか。
そこから一緒に確認する形です。
今回は、そんなところから始まった話です。
▼自分で設定するのが難しい方へ
配信画面そのものも、もっと動かしたい方へ
Minecraftのゲーム内イベントはStreamToEarn。
一方で、
- コメントを画面上に流す
- ギフトに反応して演出を出す
- いいねに合わせてエフェクトを出す
- リスナーのアクションを配信画面に反映する
といった配信画面側の演出を作りたい場合は、僕が開発している「PaceSync」も使えます。
ゲームの中を動かすStreamToEarn。
配信画面を動かすPaceSync。
役割は違いますが、組み合わせると「視聴者が配信に参加している感覚」をさらに広げられます。
[PaceSyncを使ってみる]
https://app.paceshinc.com/
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