満ち足りているはずなのに、怖い
穏やかな休日。 隣で笑っている大切な人。 大きなトラブルもなく、順調に進んでいる日常。 本来なら、ただその幸福に浸っていればいいはずの時間です。
それなのに、ふと冷たい風が吹き抜けるように、暗い想像が頭をよぎる瞬間があります。 「この幸せは、いつまで続くのだろう」 「いつか必ず、終わる日が来るのではないか」 何も起きていない。予兆すらない。 それなのに、頭の中で勝手にエンディングロールを流し始め、一人で切なくなってしまう。
幸せであればあるほど、失うことへの恐怖が影のように張り付いてくる。 私たちは、無意識のうちに「傷つかないための準備」をしているのかもしれません。
幸福に対する防衛本能
壊れる前に、壊れる想像をする
冬の朝、姫路城の前で白い息を吐きながら走る主人公が、理解しがたい自分の思考について独白します。
「何も起きてへんのに、『いつか終わる』とか考えてまうねん…勝手に」
人は変化を恐れる生き物ですが、同時に「今の状態が永遠には続かない」という諸行無常の理(ことわり)も本能的に理解しています。 だからこそ、現状がうまくいっていればいるほど、「落差」への恐怖が生まれます。 頂上にいれば、あとは下るしかないのではないかという不安。
くノ一が共感するように、
「わかる!うまくいってる時ほど、終わりのシミュレーションしてまうやん!」
これは、実際に終わりが来た時のショックを和らげるための、心の予行演習なのかもしれません。 「いつか終わる」と自分に言い聞かせておくことで、期待値を下げ、心を守ろうとする防衛機制が働いています。
自分で壊したくなる衝動
忍者(マスク無し)も、その心理を代弁します。
「幸せな時に限って、『こんなん続かへん』って思うねん」
花魁の言葉は、さらに深い心理を突いています。
「壊れる前に、自分で壊したくなるんかもな」
終わりを待つ恐怖に耐えきれず、いっそ自分の手で終わらせてしまえば、「いつ終わるか」という不安からは解放されます。 これは「完了への衝動」とも呼ばれ、未確定な未来への不安より、確定した不幸を選ぶという倒錯した心理です。 七命図でいう「役割の偏り」において、自らを「悲劇の主人公」に設定してしまうことで、物語の結末をコントロールしようとしているのかもしれません。
まだ何も起きていない
猫が現実を教えてくれます。
「にゃー…(まだ大丈夫やで)」
足元を見れば、猫がのんびりと歩いているように、現実にはまだ何も起きていません。 空は青く、空気は澄んでいます。 脳内シミュレーションだけが暴走し、目の前の平穏を塗りつぶしてしまっている状態。
不安は、大切にしたい証拠
終わりを考えてしまうのは、それだけ今の時間が大切で、失いたくないと思っているからです。 どうでもいいことなら、終わるかどうかなど気にしません。 その不安は、愛情の深さと表裏一体です。
「怖いな」と思ったら、無理に打ち消さなくてもいい。 ただ、「それくらい大事なんだな」と認めてあげるだけで十分です。 未来の別れを憂うよりも、今の温かいお茶を一口飲む。 そうやって、現在に意識を繋ぎ止める練習を、少しずつしていけばいいのです。
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