晴れた日には見えないもの
順調なとき、人は誰しも良い顔ができます。 仕事がうまくいっているとき、体調が良いとき、人間関係が円滑なとき。 そんな「晴れの日」には、誰もが前向きな言葉を口にし、協力的な態度をとることができます。 それは素晴らしいことですが、同時に、その人の本質が見えにくい状態でもあります。
しかし、人生には必ず雨が降ります。 予期せぬトラブル、理不尽な評価、あるいは大切な人との別れ。 足元がぬかるみ、視界が悪くなり、冷たい雨が体温を奪っていく。 そんな「条件が悪くなったとき」にこそ、その人の、あるいは自分自身の、飾らない素顔が露わになります。
日常の中で、ふと空気が変わる瞬間。 そこで誰が残り、誰が去っていくのか。誰が文句を言い、誰が黙って傘を差し出すのか。 雨音の中でしか聞こえない、静かな真実があります。
逆境という名のフィルター
雨が洗い流すメッキ
冷たい冬の雨が降り始めた姫路城の前。 濡れることを厭わず走り続ける主人公が、空を見上げて呟きます。
「雨、降ってきよった。条件悪なったら、ほんまの気持ち出てくるねんな」
環境が悪化したとき、人は無意識のうちに「守り」に入ります。 余裕がなくなることで、普段まとっていた社会的な仮面や、取り繕っていた優しさが剥がれ落ちていきます。 それは決して悪いことではありません。 むしろ、メッキが剥がれた後に残るものこそが、その人の「地金」であり、信頼に足るものかどうかの判断材料になります。
「ほんまの気持ち」とは、美辞麗句ではなく、とっさの行動や表情に現れるものです。 雨に打たれながらも走り続けるのか、それとも舌打ちをして屋根の下へ逃げ込むのか。 その選択に、その人が大切にしている優先順位が映し出されます。
余裕がない時の自分と向き合う
くノ一が、雨を避けることなく走ります。
「しんどい時こそ、素が出るんよな」
これは他人に対する観察であると同時に、自分自身への戒めでもあります。 自分自身が追い詰められたとき、どんな言葉を吐いているでしょうか。 誰かのせいにしたり、環境を呪ったりしていないでしょうか。
しんどい時に出てくる「素」が、攻撃的なものではなく、静かな忍耐や、周囲への配慮であったなら。 あるいは、弱音を吐きながらも足を止めない泥臭さであったなら。 それは、あなたがこれまでの人生で培ってきた強さの証明です。
七命図では「関係性」を重視しますが、逆境こそが、自分と自分自身との関係性を問い直す機会を与えてくれます。
去る人を追わなくていい
忍者(マスク無し)は、周囲の変化を冷静に見ています。
「天気ええ時だけ走れる人、おるもんな」
条件が良い時だけ一緒にいて、都合が悪くなると潮が引くように去っていく人々。 彼らを薄情だと責める必要はありません。 彼らは「晴れの日のランナー」という役割を持っていただけなのです。 その役割が終わったのだと捉えれば、感情の受け渡しもスムーズになります。
去っていく背中を見送ることは寂しいものですが、それは同時に、あなたの周りにスペースができることを意味します。 そのスペースには、雨の日でも共に走れる、新しい誰かが入ってくるかもしれません。
本物は雨を厭わない
花魁が、凛とした声で言います。
「雨の中でも走る人が、ほんまもんやね」
「ほんまもん」とは、状況に左右されず、自分の意志で動ける人のことでしょう。 外部環境がどうであれ、内なる炎が消えない人。 雨に濡れることを「不運」と捉えるか、「演出」と捉えるか。 その解釈の違いが、走る姿に現れます。
雨の中で走る人の横顔は、晴れの日には見られない独特の美しさを帯びています。 それは、覚悟が決まった人特有の、静謐な迫力です。 もしあなたが今、冷たい雨の中を一人で走っていると感じるなら、それはあなたが「ほんまもん」への階段を登っている最中なのかもしれません。
濡れることを嫌がる自由
猫が素直な反応を見せます。
「にゃー(猫は濡れるの嫌や)」
もちろん、無理をして雨の中を走る必要がない場合もあります。 猫のように、濡れるのが嫌なら雨宿りをするのも賢い選択です。 大切なのは、「雨が降ったから仕方なく走るのをやめる」のではなく、「濡れたくないから休む」と自分で決めることです。
状況に流されるのではなく、状況を見て自分で選択する。 雨の中を走ることも、雨宿りをすることも、主体的である限り、どちらも尊い選択です。
雨音だけが知っている
条件が悪くなった時、残ってくれた人、そして逃げ出さなかった自分。 その記憶は、やがて雨が上がり、再び晴れの日が訪れたときに、何よりも強固な絆となります。
濡れた服は重く、体温は奪われるけれど、その重みを知っている人だけが持てる優しさがあります。 今はただ、視界を遮る雨粒を拭いながら、一歩ずつ進んでいきましょう。 止まない雨がないように、今の苦しさもまた、永遠には続きません。
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