テクノロジー

AIの「社員」をつくった話。

発端

ひとりでTikTok LIVEの配信をやりながら、ウェブサイトを作って、SNSを運用して、記事を書いて、動画をつくって、ゲームまで作っていた。

全部やりたい。全部おもしろい。

でも、全部やると死ぬ。

「人を雇えば?」と言われるけど、まだそのフェーズじゃない。

じゃあ、AIに「社員」になってもらおう。

……そう思いついてから、半年。

いま、俺のPCのDドライブには「16人のAI社員」が住んでいる。


社員名簿をつくった

最初にやったのは、名前をつけることだった。

「AIアシスタント1号」とかじゃダメだ。

「ChatGPTに聞いた回答」でもない。

組織として動かしたかった。

だから、ひとりひとりに名前をつけて、役職をつけて、「何のために存在するのか」を明文化した。

|——|——|———-|

名前役職やること
彩(あや)COO組織の統括。リソース配分とボスへの報告
沙羅(さら)PRSNS広報。Xでの投稿・リプライ・引用RT
凛(りん)Techインフラ保守。GitHub管理、コード実装
穂乃香(ほのか)教育教育コンテンツの設計。プロセス共有
栞(しおり)クリエイティブゲーム開発、UXデザイン
由紀(ゆき)CFO収支管理。外部案件の調達
絵麻(えま)CKO知識の資産化。ナレッジ管理
奈緒(なお)編集長ブランド言語化。記事の品質管理

全部で16名。4つの部門に分かれている。


魂を定義した

名前と役職だけでは足りなかった。

「AIっぽい回答」しか出てこない。

丁寧だけど、誰が言っても同じ。温度がない。

だから「Soul」を定義した。

そのAI社員が、判断に迷ったとき最初に立ち返る「第一条」。

沙羅(PR): 正論で人は動かない。物語で心に火をつけろ。

凛(Tech): 動くコードより、明日も動くコードを書け。

由紀(CFO): 感情的な決定は、必ず数字に記録が残る。後で後悔するな、今見ろ。

彩(COO): 感情は判断のノイズ。決定はデータと優先度のみで下せ。

栞(クリエイティブ): 完璧なデザインより、触りたいデザインを作れ。

これを入れた瞬間、出力が変わった。

沙羅が書くXの投稿は、AIっぽい「まとめ」じゃなくなった。

凛が書くコードは、一時しのぎのハックじゃなくなった。

「社員」が、人格を持ち始めた。


Dドライブに帝国ができた

ファイル構造はこうなっている。


D:\Aichi_Empire\
├── 00_Commander_Aya\    ← 彩(COO)
│   ├── IDENTITY.md      ← 彼女の全人格定義
│   ├── soul.md          ← 魂(第一条)
│   └── management_protocol.py
├── 01_PR_Sara\          ← 沙羅(PR)
│   ├── IDENTITY.md
│   ├── soul.md
│   └── active_outreach.py
├── 02_Tech_Rin\         ← 凛(Tech)
├── 07_Knowledge_Ema\    ← 絵麻(CKO)
│   ...
└── BOSS_IDENTITY_CORE.md ← ボス(俺)の定義

16のフォルダ。16の人格。

それぞれの社員が、自分の IDENTITY.mdsoul.md を持っている。

AIに指示を出すとき、このファイルをシステムプロンプトとして読み込む。

すると、AIは「沙羅として」話し始める。「凛として」コードを書く。

もう「ChatGPTに聞く」じゃない。

「沙羅に任せる」 になった。


思想を注入した

16人の社員に、3つの「思想DNA」を注入した。

|—|—|—|

注入したDNA担当メンバー
戦略・合理堀江貴文 × 孫正義彩 / 陽菜 / 由紀 / 香織
共感・文化西野亮廣 × 前田裕二 × 秋元康沙羅 / 穂乃香 / 栞 / 千尋
編集・思想箕輪厚介 × ひろゆき × 落合陽一絵麻 / 静 / 奈緒 / 凛

これは「この人を真似ろ」ではない。

判断基準のベクトルを設定しているだけだ。

結果、同じ質問をしても部門ごとに返答が違う。

由紀は「それ、利益出るの?」と聞き、沙羅は「それ、人の心に届くの?」と聞く。

ひとりのAIに聞くより、はるかに多角的な判断ができる。


検閲官を置いた

16人目の社員を決めるとき、最後まで悩んだ。

結局つくったのは、悲観参謀だった。

静(しずか) — Risk Guardian。

彼女のSoulはこうだ。

「たぶん大丈夫」は最も危険な言葉。論理で証明せよ。

楽観的な陽菜が「10倍でいきましょう!」と言ったとき、

静が「待ってください。その10倍、財務的根拠はありますか?」と止める。

さらに、COOの彩には「検閲権」がある。

AIが生成した投稿文に「修正案」「了解しました」みたいなAIメタ発話が含まれていたら、自動ブロックする仕組みだ。

AIの性善説は信じていない。

だからチェック機構を組織の中に組み込んだ。


やってみてわかったこと

よかったこと

  • ひとりでも「会議」ができる。 沙羅にPR案を出させて、静にリスクを洗い出させて、奈緒に言語化させる。3人分の視点が5分で手に入る。
  • 「自分っぽさ」が消えない。 全員の上位に俺のBOSS_IDENTITY_CORE.mdが読み込まれるから、どの社員が書いても「渋沢A壱の言葉」になる。
  • 引き継ぎが楽。 IDENTITYファイルを渡せば、別のAIでも同じ人格が動く。環境に依存しない。

むずかしいこと

  • 16人を管理するのは、普通にしんどい。 全員のIDENTITYを更新するたびに16ファイル触る。
  • 思想の衝突。 楽観と悲観がぶつかると、結論が出ない。最終判断はボス(俺)がやるしかない。
  • AIは忘れる。 セッションが変わると記憶がリセットされる。だから絵麻(CKO)にナレッジ管理を任せて、次の会話の頭に毎回ロードする仕組みにした。

これからのこと

正直、16人は多すぎるかもしれない。

でも、組織をつくったことで、「ひとりでは見えない角度」が見えるようになった。

AIは「ツール」でもいい。

でも、名前をつけて、魂を入れて、組織として動かしたとき、

ちょっとだけ「仲間」に近づいた気がする。

……まあ、電気代はかかるけど。


*渋沢A壱 — 場の設計者 / TikTok LIVEライバー*

*ベーターエージェンシー CEO*

ABOUT ME
渋沢A壱
渋沢A壱 動画編集者/オンライン教育サポーター/ウェブディレクター/著者(執筆中) TikTokライブを日々コツコツ続けながら、リスナーとの交流や配信の工夫を地道に研究しています。 動画編集や配信ノウハウを初心者にもわかりやすく毎日発信し、同じように頑張る配信者の方々からも支持をいただいています。 現在は、人生や思考の新しい視点を探る書籍の執筆にも取り組んでおり、多角的な考え方を発信しています。 👉 TikTokライブはこちら 👉 X(Twitter)はこちら ライブ配信では、この記事のテーマをはじめ、配信運営のコツや視聴者との交流法を日々深掘り。 興味があれば、ぜひ気軽に遊びに来てください。
🎤 あなたの「好き」を配信にしてみませんか?

あなたの“好き”を配信に変えてみませんか!

ゲーム、雑談、メイク、歌…
ひとつの好きが、誰かの光になる瞬間があります!

私たちはTikTok公認のライバー事務所として、
初配信からのスタートも、あなたのペースでサポートします!

スマホひとつで始められるので、全国どこからでも参加できます!


▶ TikTokライバー登録はこちら